丸栄有限会社様 納期短縮めざし戸田工場開設 ブラウス箔押機「1050EF」を新たに導入
※以下、雑誌「CARTON BOX」に掲載された内容です。
「一層のバリエーションが表面加工に求められている」と、箔押し加工の可能性を追及するのは
丸栄有限会社(本社・東京都新宿区、TEL03-3260-4305)の掘知文社長。
同社は、埼玉県戸田市美女木3-8-13にこのほど戸田工場を設け、本格稼動に入った。これで、新宿区・本社工場との2工場体制となる。
同社は箔押し加工では商業印刷、出版印刷分野を中心に金・銀各色箔押し、空押し、浮出し、さらには型抜、紙器製作を行っている。
戸田工場は、東京環状自動車道と首都高速埼玉大宮線が交差する地区に所在し、インターチェンジが近く物流面でも至便の立地条件を確保している。
新工場について堀社長は、「戸田地区は表面加工業者が多く、近くには出版製本業者も多い。さらには後加工業者も多く、絶好の生産拠点となる。これまで東京・新宿の本社工場から協力工場の多い戸田地区との往復物流を行っていたが、近年の納期短縮要請にさらに迅速に応えるため、戸田地区に第二工場を開設することが必須となった」と開設の目的を語る。
戸田工場は、以前に倉庫であった建物を改装した2階建て。1階が工場、2階は箔押し加工の前後工程を処理するスペースとなっている。建物床面積は100坪の規模。新工場開設に伴い、ブラウス菊全判平圧式全自動箔押機「1050EF」を新たに導入。ほかにハイデルベルグL半判シリンダー箔押機、半自動平圧箔押機各1台を設置した。社員15名のうち、3名が新工場に配属されている。
ブラウス箔押機はカナダIMGグループのブラウス製品で、日本の導入例では2号機目となる新鋭機。掘社長はなぜブラウス箔押機を選択したのか。「前回2004年のドルッパで初めてブラウス箔押機の実機を見学できました。
その時の印象は、各種の箔押機の中でも打抜機としては構造がシンプルだということ。箔押機として見た場合、箔ロールや熱を掛ける部分のデザインが新しく、各種の改良が加えられていました。
操作ボタンの数も少なく、一言で言えば使い勝手がいいということで、ブラウスを選択しました」ブラウス箔押機は、最大用紙寸法1050×750o、最小用紙寸法400×370o、有効箔押し寸法1020×730o、稼働スピードは毎時4,000枚となっている。
4月の機械導入以来、操作性の良さはオペレータにも好評で、順調に稼動を続けている。
この後、機械の習熟を図り、本格稼動をめざす。その掘社長は、アジアマシンにこのような見方をしている。「台湾、中国をはじめとするアジアマシンの水準は近年、非常に向上しています。
機械の基本設計・デザインという面から見た場合、現時点では正直不安はあります。しかし、例えば欧州メーカーで基本設計したものを中国で製造しても、何ら心配はないというのが実感です。それだけ、台湾・中国の工作水準が向上してきたということです。後は、機械の基本設計・デザイン面でアジアマシンの人材のスキルをどう向上させるかが課題でしょう」
丸栄は法人化して今年で56年目を迎えた。現社長は3代目。初代は昭和26年に上製本箔押し専業として創業した。
その後、2代目の時代には紙器・製本加工がメインとなり、現社長は平成16年に就任した。
掘社長は以前、製版機材を扱う中堅商社に勤めていたこともあり、印刷の前工程から後工程の流れを考えた上で仕事を進められる強みを持っている。
ところで、箔押しの世界では3年くらい前から雑誌類の箔押しブームとなっている。政府の規制緩和路線もあり、雑誌に入れる「おまけ規制」が緩和され、それまでせいぜいおまけはCDくらいであったものが、女性誌には本物の化粧品が実物添付されるようになってきた。
いわゆる、雑誌のおまけ競争が始まったことにより、いかに雑誌を手に取ってもらうかが出版社の大きなテーマとなった。そこで、雑誌の発行部数を伸ばすおまけ競争を強力に支援する手法として箔押し加工が大きくクローズアップされることになった。いまや、金・銀は当たり前、メタリック光沢のある緑とかピンクなどの色物が増えてきた。
文庫本でも箔押し+シルクスクリーンによるラメ加工など、2つ以上の後加工で差別化する動きが活発化してきた。
さらには、発泡、膨らむ印刷、ゴム皮の手触り感を出す加工など箔押しを中心とした後加工の世界にますます多くのバリエーションが登場している。
こうした状況に対し、掘社長はこう語る。
「箔押しは特殊後加工のひとつ。プレコートはいまやオフ印刷のインラインで行える。他の加工もインライン化、つまり印刷業者で行えるようになってきた。箔押し自体もマン・ローランドのコールドフォイルなどインライン加工機も登場するようになった。
従って、今後、単純な箔押し加工だけでは箔押し専業者としての存在感、存在価値が薄れてくる。わが社としても箔押しでしかできないものをもう少し活性化させたい」丸栄は、戸田工場の開設を機に、箔押しを中心としたプロフェッショナル集団として、さらに企業活動を活発化している。
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